沖縄県看護研修センター

敷地の勾配、アクセス道路との関係といった敷地の特徴を最大限活用し、敷地と一体化したランドスケープとしての建築を目指した。

敷地中央に中庭を設け、ゆるやかな敷地勾配と一続きに各施設・諸室・屋上庭園（兼駐車場）のフロアが中庭を螺旋状に囲むように展開する。中庭に面した螺旋歩廊〈スパイラルプロムナード〉は、戸外、半戸外、室内での活動を繋ぐコミュニケーションの場として機能する。屋上庭園は〈スパイラルプロムナード〉に沿った緩やかな勾配を持った緑豊かな庭園として研修生ばかりでなく市民の憩いの場として使われ、必要に応じて駐車場となる。訪問看護事業施設等の専門エリアへのアプローチや休息のスペースである中庭は、屋上庭園や大研修室との一体的で多様な使用方法が可能であり、週末のフリーマーケットや、大規模なイベントの際には祭典の場となる。

沖縄のブルーの空の下に、ランドスケープと融合したコミュニケーションの場としての建築を創出した。