マルチメディア時代の図書館建築を生きた「情報」と「場」が結合した生命体としてイメージした。この図書館は、その透明性によって周囲の環境全体へと開かれた連関性(コネクション)を表現する。コンピューターの急速な発展を支えた国際的な人工知能の研究は、現在様々な学問分野における認識科学の驚異的な展開をもたらしている。これまでの古典的認識論と異なるその新たな方法論においてキーワードとなっているのは、コネクショニズムである。物理学、数学、言語学、神経生理学、哲学など、まったく異なる領域の研究者の共同研究が必要となり、こうした有機的な研究方法をコネクショニズムと呼ぶ。多様な専門領域を横断する図書館という空間こそ、まさにこの21世紀のコネクショニズムの「情報」と「場」の空間であろう。そこでは、自然環境との絶え間ない対話が豊かな感性を育み、世界に開かれた無限の情報が明晰で緻密な頭脳を刺激し続ける。
– An arcadia of intelligence for the 21st century – “The Connectionism” –
Type
National Diet Library
Location
Kyoto, Japan
Competition Organizer
Ministry of Construction, Japan
Status
1996 international open competition
Total Floor Area
57,264sqm
Structure
Reinforced Concrete & Steel, 3 basements + 4 stories
Architecture Design
Noriaki Okabe Architecture Network
Consultants
RFR; Henry Bardsley & Jean Francois Blassel (façade & roof system)
ES Associates (building service)