新型大山ケーブルカー
岡部憲明アーキテクチャーネットワークが車両デザインを行いました新型大山ケーブルカーが10月1日から運行を開始しました。

【特色ある眺望・景観を取込む展望性の確保】
大山ケーブル山麓駅から阿夫利神社までの沿線に広がる特色のある眺望・景観を充分楽しめる車両とするため、「風景をフレームワークする。自然に包まれる」をテーマに有効な開口部（窓）を計画しました。大きく傾斜して走行するケーブルカー独特の視界の変化を積極的に生かし、海側は相模湾まで広がる眺望を車内各所から楽しむことを可能とするために屋根まで連続する開口部としました。阿夫利神社側においては大山の景色を取り入れるために最大限天井にいたる開口部としています。さらに両側面は谷から山の稜線まで楽しめるよう低い腰位置から屋根まで続く縦長の窓とし、開口部より自然の風を取り入れ、大山の自然を満喫できる車両としました。

【安全でスムーズな乗降】
既存台車の保持、車輌限界の維持等を前提とし、短時間の移動ですが乗客に快適な車内空間をつくることを目標としました。
こうした条件の中で、車内段差をできる限り、現代のバリアフリー基準に合わせたものに変更し、乗降扉も自動化し安全性も確保しました。さらに非常口ともなる乗務員扉を新たに設け、ホームからの乗降、そして車内移動が安全でスムーズに行えるようデザインし、快適で感動のある乗車体験と、安全でスムーズな運行を実現しました。

新型大山ケーブルカーの情報については小田急電鉄ホームページ内の特設ページをご覧ください。