― 介護施設の中に日常の環境を創出する ―
細やかなスケールの住宅地の中の居室数79室からなる老人ホーム計画。計画地の周辺には地域住民に親しまれている昔ながらの銭湯や、農園、雑木林といった緑地帯が点在し、落ち着いた住環境が成り立っている。不整形な敷地に対しL型プランの建物ヴォリュームを注意深く配置し、既成の環境と呼応するデザインを求めた。建物の周囲には大小さまざまなスケールの外部空間を形成し、場所ごとに趣の異なる植栽・外構計画を施した。
入居者にとって本施設が新たな日常の場となる。廊下は軸線を明快に通し、正面の外部への視覚的連続性やリズムのある勾配天井と間接照明の構成により豊かで方向性のある動線とし、廊下が単なる移動目的のためではなく散歩道のようになることを心掛けた。住まいとなる居室は、高さ制限により階高が抑えられる中で2.6mの天井高を確保し間接照明の光でヴォリューム全体を包み込み、豊かで安らぎのある空間とした。
細やかなスケールの住宅地の中の居室数79室からなる老人ホーム計画。計画地の周辺には地域住民に親しまれている昔ながらの銭湯や、農園、雑木林といった緑地帯が点在し、落ち着いた住環境が成り立っている。不整形な敷地に対しL型プランの建物ヴォリュームを注意深く配置し、既成の環境と呼応するデザインを求めた。建物の周囲には大小さまざまなスケールの外部空間を形成し、場所ごとに趣の異なる植栽・外構計画を施した。
入居者にとって本施設が新たな日常の場となる。廊下は軸線を明快に通し、正面の外部への視覚的連続性やリズムのある勾配天井と間接照明の構成により豊かで方向性のある動線とし、廊下が単なる移動目的のためではなく散歩道のようになることを心掛けた。住まいとなる居室は、高さ制限により階高が抑えられる中で2.6mの天井高を確保し間接照明の光でヴォリューム全体を包み込み、豊かで安らぎのある空間とした。
Charm Syakujiidai
– Creation of the ordinary scene in the housing for the elderly –
Type
Housing for the Elderly
Location
Nerima, Tokyo, Japan
Client
Daiwa House Industry Co., Ltd.
Operator
Charm Care Corporation
Status
2021 Completion
Total Floor Area
3,044sqm
Structure
Reinforced Concrete, 3 Stories
Design
Noriaki Okabe Architecture Network
Collaborators
T&A Associates (structure)
Atelier AI (building service)
Total Environmental Engineer (electric service)
Photograph
Takeshi Taira: No.1-12